柔道整復師の将来性は明るい?暗い?徹底検証! 2017.07.11
転職を考えた時にこのまま柔道整復師をやっていて大丈夫なのか、将来性はあるのかということに不安を感じるのはよくあること。
今回は実際のところ柔整師の将来性はどうなっているのか、そして今後生き残るためにはどういったことをすればいいのかを解説していきます。
柔道整復師の将来性は明るい?
柔道整復師は国家資格を持っており、手に職のある職種ですので脱サラして転職される人も多いです。
そんな柔道整復師の将来性にまずは見ていきましょう。
整骨院が増え飽和状態に
これまで柔道整復師の一般的なキャリアプランは、整骨院などで経験を積んでその後に独立開業するというものが多かったです。
しかし現在整骨院は非常に多く、コンビニよりも数が多いとも言われています。
そのような状況では、新しく整骨院を開業しても競争が激しくてこれまでのキャリアプランのように独立開業するということが難しくなってきています。
いまのところ資格保有者も飽和状態になっており、整骨院を開業しようと考える人が減ることはありません。
そのためこの状況は今後も続くことが見込まれます。
柔道整復師の将来性の観点から見てみても、これから独立開業という選択肢も視野に入れながら、それ以外のキャリアプランも考えていかなければなりません。
保険利用制度が厳しくなる可能性も
整骨院は法律で外傷に対しての施術のみしか認められていません。
肩こり腰痛といった慢性的な症状は、整形外科が担当することになっています。
しかし、柔道整復師が本来やるべき施術だけではお店の経営を継続させることができず、本来は柔整師の顧客ではない人まで健康保険で施術しているのが現状です。
こうした状況を改善するべく今後保険に関しての規制は厳しくなることが考えられます。
今後保険の規制が緩くなることはまずないので状況が改善することもまずないでしょう。
将来性を考える上ではこれまでのように整骨院のみの経営をしているお店は事業拡大などの解決策を考える必要があるでしょう。
病院への求人も減ってきている
柔道整復師は病院への就職、転職が可能で、比較的整骨院よりも福利厚生が整備されているため人気がありました。
しかし、最近は理学療法士の数も飽和状況にあり、柔道整復師向けの病院の求人は少なくなっています。
大きな病院では主に理学療法士が働いているので、地域に根ざした病院やクリニックなどしか求人はなくなっています。
この状況は、理学療法士、柔整師の数が減少しなければ改善は難しいため、将来性はあまりないと言えます。
将来性のある柔道整復師になるために今からやるべきことは?
柔道整復師業界としての将来性は決して明るくはありません。
しかし、柔整師は社会に確実に必要ですし今後もなくなることはないです。
今後柔整師として生きていくためにどのようなことをすればいいのかをこれから考えていきましょう。
行動を起こすことが自分の将来性を決めることになります。
柔道整復師以外の資格も取得しておく
まず柔道整復師以外の資格を取得しておきましょう。
あん摩マッサージ指圧師資格や、はり資格、きゅう資格などの国家資格などがいいでしょう。
自分のできる施術の幅を広げることで転職をする際に非常に有利になります。
また、資格だけでなく経験もとても重要です。
積極的に顧客を獲得し、技術を磨くことで市場価値を引き上げることができることができます。
治療家業界は日々の努力が実を結ぶ実力主義の世界なので、自分は他の人と違ってどんなことができるのかを考えていきましょう。
独立開業する場合は保険に頼らないように
将来的に独立開業をしたいと考えているのでしたら、健康保険に頼ることのない実費治療を中心にしたほうが賢明です。
いつ本当に使えなくなるかわからない健康保険に頼った施術を行うよりも非常に将来性があります。
ただ、もちろん価格競争はできなくなるので安さを求める顧客を獲得することは難しくなってきます。
きちんと技術がなければ集客することができないので、より一層独立開業のハードルは高くなるでしょう。
そういう意味では、本当に顧客の痛みを取り除ける技術を持った柔道整復師が生き残るといってもいいでしょう。
介護業界などへの転職もおすすめ
昨今介護業界の人手不足から柔道整復師から介護業界に転職する人が増えてきています。
柔道整復師は機能訓練指導員という特定の国家資格がなければなれない職に就くことができます。
しかも機能訓練指導員は介護施設に必ず1人いなければならないことになっているので今後ますます必要になってくる存在でもあります。
福利厚生も整骨院より安定しており、経験や資格を取得すれば介護福祉士にキャリアアップすることができるので将来性は非常に明るいです。
今後ますます柔道整復師から介護業界へ転職する人は多くなることが見込まれます。
今後柔道整復師として生き抜くためには他の人との差別化が必要
柔道整復師、整骨院の数は現在飽和状況にあり、競争も激化しています。
将来性を考えてみても、決して状況は芳しくありません。
このような状況で柔整師として生きていくためには、他社と差別化した自分ならではの強みを持つ必要があります。
それは技術であったり接客スキルであったりと人それぞれです。
そうした他の人には無いようなものを持っている柔道整復師の将来性は明るいと言っていいでしょう。