あなたはどっち?柔道整復師と整体師を徹底検証 2017.07.11
柔道整復師と整体師は、名前は似ていますが大きな違いがあります。
業界の人でなければ違いを説明するのは難しいのではないでしょうか。
今回は柔道整復師と整体師の違いはどんなものがあるのか詳しく説明していきます。
柔道整復師は国家資格が必要な専門職
柔道整復師は国家資格の必要な専門職です。言うなれば看護師や介護師などと一緒です。
国家資格が必要な治療家には柔道整復師以外にも、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師などがあります。
柔道整復師になるには国家資格が必要
柔道整復師になるためには国家資格を取得しなければなりません。
文部科学省が認可した4年制の大学かもしくは厚生労働省の認可した専門学校に3年以上在籍し、柔道整復理論や衛生学、生理学などを学ぶ必要があります。
専門学校などを卒業後、柔道整復師国家試験を受け合格すると晴れて柔道整復師と働くことができます。
専門学校の学費はおよそ300万円から500万円ほどです。
現在働いているけど転職して柔道整復師になりたいという人には夜間の専門学校もあります。
最近は専門学校が大幅に増加し、それに比例して柔道整復師の資格を取る人が増えています。
柔道整復師は治療ができる
外傷などに対して治療をすることが可能です。
捻挫や骨折などを柔道整復師の診断で施術することができます。
慢性的な肩こりや腰痛といった症状に対しては施術することは法律的には禁じられており、あくまで急性の症状のみに限定されます。
整体師も実際のところそれに近いことを行ってはいますが、正式には国家資格のある柔道整復師のみが治療をすることができることになっています。
また、柔道整復師は自身の診断で健康保険を利用することが可能です。
国家資格があるから信頼性がある
柔道整復師は国家資格という明確な基準があるので、それだけ知識や技術を持っているという信頼の証になります。
もちろん資格を取得してからその後にどれだけの経験を積むことができるかということが重要ではありますが、それでもなにか証明できるものがあるということはとても大きいです。
国家資格を持っているためそれだけ転職の際も自身の実力などを証明しやすいです。
また、別の業界に転職する場合でも国家資格を持っているということで重要なポジションに就ける場合があります。
整体師は特定の資格がなくても働くことができる
整体師は特定の資格がなくても働くことができます。
言ってしまえば本当の何もしらない状態からでも働くことができます。
しかし、それだと整体師として施術もまともにできませんよね。
民間の資格を取得する人が多い
整体師には民間の資格を取得する人が多いです。
整体師養成専門学校というものもあり、整体師になるための全般的な勉強をすることができます。
資格を取得するためには3ヶ月から6ヶ月勉強する必要がありますが、国家資格が最低でも3年かかることを考えると非常にお手軽に資格を取れてしまうということになります。
また、そのような学校では卒業後に提携している整体院を紹介してくれるので、特に働く環境などにこだわりがないのでしたら手間がかからず楽ちんです。
スクールなどに通い技術を磨く人も
整体師になるには資格は特に必要ないのでただ整体師を教えてくれるスクールなどに通い、勉強するというのでも大丈夫です。中には通信教育と実際に整体院で働いて知識や技術を身につけるという人もいます。
整体師に明確な基準があるわけではないので、整体院によって学ぶ内容がまったく異なる場合もあります。
職場に整体の技術が高い人がいればそれだけで勉強にはなりますが、そうでない場合は学ぶものがないため勉強会や教材などを購入して勉強をする必要があります。
整体師になるための明確な方法は存在しません。
いくらでも方法はあるので柔道整復師よりもとっつきやすさがあります。
美容やリラクゼーションなど幅広い分野がある
整体といっても幅広い分野があります。
カイロプラクティックやヨガ、タイ古式マッサージなど非常に豊富です。
務めている職場によって学べる内容も異なるため自分の経歴がそのまま技術や施術スタイルになるといっても過言ではありません。
基本がきちんとできていなければそもそも整体師としてはやっていけませんが、自分なりの施術スタイルを明確して技術の向上をすれば人気の高い整体師になることも可能です。
柔道整復師と整体師の違いをきちんと把握しよう!
柔道整復師と整体師の大きな違いは国家資格があるかどうかです。
柔道整復師は資格があるぶん信頼性がありますが、整体師は明確な資格がないぶんすぐにでも始められるとっつきやすさがあります。
どちらのほうが絶対にいいということはないので自分のキャリアビジョンに合ったものを選んだほうがいいでしょう。
ただ、両者に言えることは技術がなければいけないということです。
顧客の怪や不調などをきちんと判断して取り除いてあげることが1番大切です。