介護業界で働きたい柔道整復師はケアマネージャーを目指せ! 2017.07.18
柔道整復師は国家資格を持っているため介護業界でも働くことができます。
一般的には機能訓練指導員としてデイサービスなどをしている人が多いですが、将来的に介護業界で働いていこうと考えている人にはケアマネージャーになることをおすすめします。
今回はケアマネージャーとはどんな仕事なのかということと、柔道整復師からなるためにはどうすればいいのかということを解説していきます。
柔道整復師は介護業界で活躍している
柔道整復師は国家資格を取得した時点で介護職である機能訓練指導員としても働く権利が与えられます。
機能訓練指導員は柔道整復師や鍼灸師、看護師などの国家資格を持っている人でなければなれない職種で、今後ますます需要が高まる介護業界においても重要な仕事です。
現在、柔道整復師の数が増加して整骨院の数も増加しています。
整骨院同士の競争率も増加しており、せっかく独立開業しても廃業してしまうケースも多数存在します。
そういった状況から需要が高まっている介護業界へ転職する柔道整復師が増加しています。
介護業界でキャリアアップが可能
柔道整復師は介護業界で、まず機能訓練指導員として働くことが多いです。
その後5年の実務経験を積むとケアマネージャー(介護支援専門員)になることもできます。
ケアマネージャーの業務は非常に幅広く、要介護者と家族との相談や書類作成の代行、介護プランの作成や介護サービス全体の管理なども行っています。
携わる業務が多岐に渡るため、誰でもなれるわけではありませんが、介護業界での地位も高くやり甲斐のある仕事です。
自身で開業することも可能ですし、他にも国家資格である介護福祉士や介護施設の施設長になるなどケアマネージャーのその後も十分考えられます。
介護業界は福利厚生も比較的充実
介護業界は治療家業界よりも福利厚生の面では充実しています。
これは整骨院が個人経営のところが多いのに対して、介護職の場合は企業単位で経営していることが多いからです。
給料に関して言えばそこまで変わりはありませんが、介護業界は整骨院などと比べると拘束時間が短く、休みをきちんと取ることができます。
ケアマネージャーに関して言えば、平均年収はおよそ300万円から500万円ほどで、柔道整復師や機能訓練指導員よりも高いです。
ケアマネージャーの仕事は忙しいですが、その分各種手当があり、休むも取りやすいなど福利厚生の面では柔道整復師よりも充実しているといえます。
ケアマネージャーになるにはどうすればいい?
ケアマネージャー資格は国家資格だと思われがちですが、実際は公的資格で都道府県が管理しています。
取り巻く制度も目まぐるしく変わっていっています。
ケアマネージャーになるための条件
柔道整復師からケアマネージャーになるための条件には機能訓練指導員として5年以上900日の実務5年以上900日の実務を経験しなければならないというものがあります。
柔道整復師の場合は企業としてデイサービスや介護施設にて機能訓練を行うことになります。
介護関係の仕事に就いている人が多いですが、中には病院の整形外科とデイサービスの機能訓練指導員を両方やっている人もいます。
豊富な介護に関する知識が必要となってくるので、そのあいだに勉強などもしなければなりません。
柔道整復師以外でも、あん摩マッサージ指圧師やはり師、きゅう師といった国家資格を持った人でもケアマネージャーになることは可能です。
試験に合格する
条件を満たすことができたら次は介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
この試験は毎年10月の日曜日に行われており、この試験に合格したからといってすぐにケアマネージャーになれるわけではありません。
この試験は介護専門員になるための研修を受けるための試験で、合格後は所定の研修を受ける必要があります。
試験内容はだんだん難しくなってきており、合格率は減少傾向にあります。
合格後の研修に参加する
試験に合格すると介護支援専門員研修を受ける必要があります。
この研修は87時間行われることになっており、それらすべてに出席することでケアマネージャーになることができます。
研修は都道府県ごとに行われることになっており、業務に必要な知識の取得がメインとなっています。
資格は5年ごとの更新になっているほか、それ以外にも各種実務研修を受けなければなりません。
現在ケアマネージャーに関しての制度は目まぐるしく変化しており、今後も大きく変化していく可能性があります。
柔道整復師から目指す人は、業界の最新情報をきちんと収集して対策する必要があります。
柔道整復師からケアマネージャーになろう!
柔道整復師は国家資格を有しているためケアマネージャーになることも可能です。
柔道整復師からなるためには、機能訓練指導員として5年間実務経験を積む必要があり、その後試験を合格し研修を受ける必要があります。
ケアマネは介護サービスに幅広く携わる難しい仕事ですが、その分社会的地位も高いです。
将来的キャリア展開も見込めるので、介護業界で働きたいと考えている柔道整復師におすすめです。