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鍼灸師になるための国家資格って?どうすればなれるの?

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勉強風景

鍼灸師は国家試験に合格しなければなることはできません。

今回は鍼灸師になるためにはどうすればいいか、試験はどういったものなのかなどを解説していきます。

鍼灸師の仕事内容

鍼灸士の行う鍼灸とは、身体の全体にある様々なツボを鍼や灸で刺激し、人間が持っている治癒力を高めて健康を促進するというものです。

患者さんの顔色や匂い、舌の形、お腹などを実際見てコミュニケーションをとりながら診断しなければならないので、人の身体の仕組みをきちんと理解していなければなりません。

患者さんの症状によって鍼の太さや細さ、方向なども異なりますし、お灸の回数など実際に使用していくツボも自身で判断しなければなりません。

また鍼灸師はただ通院してもらうだけでなく、この期限までに患者さんの症状を改善させるという目標を立てることも必要です。

また、鍼灸と一緒にマッサージをすることが多いことから、鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師両方の資格を持っておくと便利です。

鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師2つで働くことができる人でしたら就職や転職の際に有利に進みます。

養成学校では、あん摩マッサージ指圧師と鍼灸師になるための資格を同時に取得できる学校もあります。

2017.07.31
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国家試験に合格するには?

鍼灸師と言っても鍼灸師という資格があるわけではないのです。

実ははり師ときゅう師に分かれています。

どちらとも国家資格になっており、個別に資格をとることも可能ですが、一般には両方の資格をとる人が多いです。

これらの国家試験に合格するためには高校を卒業した後、厚生省が指定する養成学校に3年間以上通わなくてはいけません。

国家試験を受けるためには?

国家試験を受けるための資格を得てから試験に合格しなければなりません。

規制を緩和するために養成学校の数は増えてきており、現状鍼灸師の養成学校の仕組みの関係で、ほとんどがはり師ときゅう師を学習することができます。

鍼灸のための専門学校は定員割れのところもあるほどと言われているので入学するのは簡単です。

養成学校はどんなもの?

養成学校では、国家資格に合格するために20代から60代まで幅広い人が学んでいます。

そのため夜間に開いている学校もあります。

鍼灸を学べる学校は専門学校、盲学校の他にも公立学校や私立学校もあります。

夜間部は学校により異なりますが、だいたい18:00から21:00のところが多いので通いやすいでしょう。

しかし、学費は400万円から500万円ほどかかり、大学では4年制なので学費はもっとかかります。

あん摩マッサージ指圧師を同時に取得する場合は?

はり師、きゅ師両方の資格に加えてあん摩マッサージ指圧師の資格を同時に取得できる学校の入学試験は非常に難しいです。

同時に両方取れるというメリットから人気があることが難しい理由の1つとして挙げられます。

このように様々な学校があるので自分に合った学校を選ぶことが重要です。

国家資格を持った後は?

国家試験に合格したならば、次に行うことは職場を選ぶことです。

多くの人の就職先は鍼灸整骨院や治療院などです。

チェーン展開しているところから個人経営のところまで様々な職場があります。

病院で働く鍼灸師もいますが、全体的に見ると需要は高くありません。

実務が未経験の人は採用されにくいでしょう。そのほかにもスポーツトレーナーとして働く人やエステサロンで働く人や、高齢者のいる施設でも、高齢者向けの鍼灸を行う人もいます。

活躍の場所は現在広がりつつあり、今後も広がっていくことが見込まれています。

ただこれらのさまざまな職場において共通することは、患者さんの症状に合わせて高い技術力が求められるということです。

また、技術以外にも人を呼び込むための集客する能力や資金を調達する能力も将来的には必要になってきます。

将来的には独立を

多くの人はまず鍼灸院で自分の技術を身につけます。

そしてその後に個人で独立していくのが一般的です。

鍼灸師の給料は?

鍼灸師の平均の年収は250から350万円であると言えます。

国家資格を持っている仕事の中でもそこまで給料は高くありません。

駆け出しのときは、体力的にも精神的にも大変なときもあるでしょう。

しかし、そうした厳しい修行を経て多くの鍼灸師が成長していっています。

鍼灸師の職場環境は?

1人で患者さんの対応が出来るためには、5年かかるとも言われています。

平均的な勤務時間も鍼灸院によって異なり、自分に合った時間帯で働きたいならばある程度働きたい鍼灸院を探しておくということが重要です。

このときに給料を確認することも忘れてはいけません。

鍼灸師は自分の技術で稼げると言っても、安定や高収入を望む人には向いていない職業であると言えます。

そのため、お金以外の意義を見出すことが重要になってきます。

職人や研究といったニュアンスと似ているので、センスや技術を自分自身で身に付けることに向上心を保てることが重要です。

鍼灸師は大変!だけどやりがいがある!

鍼灸師は国家資格が必要なので、なるまでが大変です。

そして実際に働き始めてからも決して安定しているとはいい難いです。

しかし、人の痛みや苦しみを和らげる非常にやり甲斐のある仕事です。

あなたも一生をかけて仕事をしていきたいと思うのでしたら鍼灸師を目指してみてはいかがでしょうか。

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