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鍼灸師の開業事情は?大切なのは経営者の目線!

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施術着を着て指を挙げている中年男性

鍼灸師は自分の鍼灸院を開設することができますが、開業したからといって成功するわけではありません。

競争率が上昇している中、どのようにして他の鍼灸院や治療院と差別化できるのかが重要になってきます。

今回は鍼灸師の開業事情と、独立するために大切なことを解説していきます

鍼灸師は自分の鍼灸院を開業することができる

鍼灸師や柔道整復師などの治療系国家資格を持っている職種は自分の治療院を開業することができます。

ベッドなど各種設備は必要ですが基本的に自分の身体1つで始めることができるので、その他のビジネスよりも比較的簡単に独立することができます。

以前は鍼灸師といったら独立してなんぼと言われていることもありましたが、最近では鍼灸院や治療院が増加したために競争率が上がり、せっかく自分のお店を持ったのに廃業してしまったなんてこともあります。

鍼灸師は比較的かんたんに開業することはできますが、容易にしても痛い目を見るだけというのが現状です。

鍼灸師になってからいつごろ開業するのがベスト?

これにはいろんな意見がありますが、少なくとも3年は修行を積んでからがいいでしょう。

専門学校を卒業してからではまともに鍼や灸を施術することはできないので、まずは実際に働いて技術を身につけていきましょう。

一般的に鍼灸院は募集人数が少ないので経験者優先です。

なので専門学校を卒業してからすぐに働けるわけではありません。

まずは整骨院や治療院、病院の整形外科などに就職して経験を積んでから鍼灸院で本格的に鍼や灸のスキルを身につけましょう。

それから独立してからでも遅くはありません。

中には20代で独立する人もいますが、自分の中で技術に磨きがかかったという段階になってからでも遅くはありませんよ。

あん摩マッサージ指圧師の資格も持っておくと便利

鍼灸師として働いていく上で、あん摩マッサージ指圧師の資格は取っておいて損はないでしょう。

鍼灸師の専門は鍼や灸ですが、実際のところ施術においてマッサージは必要不可欠です。

整骨院や治療院によっては鍼灸師に鍼や灸よりもマッサージをすることを求められる場合もあります。

鍼灸師の数も非常におり、飽和状態である今現在、鍼灸師としてだけでなく、プラスαのなにか他の人と差別化できることを見つけておく必要があります。

他にも柔道整復師なども取っておいて絶対に損はありませんが、まず優先的に鍼灸師資格と相性がいいあん摩マッサージ指圧師の資格を取得しておきましょう。

鍼灸師として生きていくためには非常に重要なことです。

実は一番大切なのは経営スキル

鍼灸師が独立開業するときに、技術があれば大丈夫と言う人がいますが、これは間違っています。

たしかに昔のように鍼灸師の人数も少なくて鍼灸院の数も少ない時代ならそれでやっていけたかもしれませんが、今はどうやって他の治療院などと差別化を図り、顧客を獲得するのかという経営スキルです。

技術があり、身体の不調を改善することができればお客様は満足してくれますが、それだけではより多くの顧客を獲得することは難しいです。

開業をする時点で、ただの施術者としてではなく、経営者としての目線をきちんと持たなくてはなりません。

雇われ施術者として働いている中でも、院長などと積極的に経営について話し合うことで、経営者としての目線を養っておくのもいいでしょう。

2017.07.21
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鍼灸師の開業するためにすること

鍼灸師が開業する際には法律関係の勉強もしなければなりません。

国家資格を取得する時にすでに勉強していることではありますが、独立するときには改めて勉強をしておきましょう。

施術所の構造設備基準などは自宅で開業する人にとっては十分注意しなければならないことです。

また、開設から10日以内に都道府県知事に届け出ることを忘れてしまっている人は案外多いのではないでしょうか。

自分で治療院を開設するということはつまりすべての責任を自分で負うということですので、何か見逃していることがないように気をつけましょう。

きちんとした準備をしてから独立しよう

法律関係もそうですが、立地というのもとても大切です。

技術があればどんなところにおいても人が来てくれるなんてことはありません。

どういった顧客をターゲットにするのか、どういう経営スタイルでいくのかなど経営者の目線で準備をする必要があります。

施術者であるときは鍼灸についての勉強をしていればよかったですが、開業すると決めたときからは経営者としての勉強も始めなければなりません。

独立前にどれくらい勉強をすることができるかが、開業してからを左右するといっても過言ではありません。

鍼灸師の開業は慎重に!

鍼灸師は開業権があるので自分で鍼灸院を開設することができます。

しかし、現在競争率が高まっているので独立したからといって必ず成功するというわけではありません。

鍼灸師として独立開業を成功させるためには鍼と灸の技術に加えて、経営者としての目線も重要になってきます。

また、法律関係や届出書についての勉強も忘れることなく行い、入念な準備をしてから開業をするようにしましょう。

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