機能訓練指導員ってどんなお仕事?給料など細かい部分まで解説 2018.03.22
今回説明する機能訓練指導員とは、介護現場で人が生活するために必要な能力を得るためのサポートをおこなう職業です。柔道整復師の資格さえあれば誰でもなることができます!
そこで、機能訓練指導員という職業の給料や仕事内容についてご紹介していきます!
機能訓練指導員という職業は、人の社会進出をサポートする仕事!
まず初めに、機能訓練指導員という職業についてご紹介していきます。
機能訓練指導員とは、主にデイサービスや特養といった介護現場で、お年寄りの方が快適に過ごせるよう、趣味をたのしめるようにリハビリを通してサポートする仕事です。
実際に機能訓練指導員という資格は存在せず、作業療法士、理学療法士、柔道整復師、看護師、言語聴覚士、鍼灸師といったいずれかの資格を取得していることで、機能訓練指導員として働くことができます。
機能訓練指導員の仕事内容は、介護施設によって異なる!
機能訓練指導員の主な仕事内容は、ケアプランやご本人、ご家族の意向を汲み取った目標設定をおこない、達成するために必要な機能訓練を提案します。機能訓練の内容については筋力アップなどの運動能力の向上プログラム以外にも、趣味や日々の生活をおこなうために必要な能力を向上させるプログラムもおこなわれます。
仕事内容が介護現場によって変わってくることが機能訓練指導員の特徴です。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームには、介護必要度の高い入居者が多く、運動能力向上プログラムより日々の生活をおこなうために必要な訓練を提供する場合が多くなっています。
通所介護
通所介護はデイサービスとも呼ばれ、被介護者に対して問題なく居宅生活をおこなえるようリハビリを通して提供する場所です。
リハビリだけでなく、外出をおこなうことで引きこもり防止にもつながり、近年利用者が多くなっています。
機能訓練指導員の給料は、資格によって異なる!
機能訓練指導員の給料についてですが、前に説明した有資格によって変わっていきます。今回は資格・地域ごとに平均給料をご紹介していきます!
資格ごとの平均給料
柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師
年収300万円~420万円
柔道整復師と聞くと真っ先に思いつくものとして、整骨院がありますが、安い値段で施術を受けることができる印象があります。そのこともあってか、看護師や理学療法士に比べると、年収は少し低めに設定されていますが、介護関係の中では普通くらいの年収です。
待遇面では夜勤はなく、無理なく稼ぐことができるのでオススメです!
理学療法士・作業療法士
年収330万円~450万円
リハビリテーションの専門家として働いているということもあり、比較的高めの年収であると言えます。
言語聴覚士
年収280万円~400万円
あまり聞き馴染みのない職種ですが、他の資格に比べても年収は低めのようです。
看護師
年収400万円~550万円
看護師は、機能訓練指導員と違い夜勤などがあるので、年収は高めになっています。
機能訓練指導員が高い給料を得るには、特養がオススメ!
介護施設には、老人ホームやデイサービス、特別養護老人ホームなどがあります。それでは一体、どの場所が一番高い給料を得られるのでしょうか。
数ある介護施設の中で、高い給料を得ることができる場所は、特別養護老人ホームであると言われています。
理由として、特養には要介護3~5など介護必要度の高い方が対象となり、よりサポートすることに技術、量など多くを求められるからです。それによって、介護者の負担も大きくなることから、給料も他の場所に比べて高くなる傾向にあります。
しかし、だからといって他の場所がとても低いわけではなく、そもそも介護業界の中でも専門性を求められる機能訓練指導員の給料は、高い水準にあります。
求人数は豊富?機能訓練指導員で働くメリットはたくさんある!
それでは、機能訓練指導員で働くメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?
求人数が豊富!
機能訓練指導員として働く場は、特別養護老人ホームや通所介護、デイサービスなど様々な施設が存在し、社会的ニーズも年々増しています。
さらに、各施設ごとに行政が定める配置要件があり、必要資格を持つ人員を必ず1名以上配置しなければならないという決まりが存在し、今後より注目の集まる職種です!
働き方が多様!
正社員に加え、パートと働くことができます!施設によっては複数人のパートを雇っていることもあり、融通を利かせることが可能です。
主婦の方が平日週2程度で働きたい!という時にかなり便利ですよね!
大きなやりがいがある!
老人ホームや介護施設を利用する方には、様々な背景があり解決したい問題があります。1人1人が抱える問題に対して、症状、目的に合わせたリハビリ計画を立て、それぞれの生活の質を向上・維持させるために機能訓練指導員は様々な工夫を重ねています。
そのような自分自身の頑張りを通して、依然は歩くことのできなかった老人が歩けるようになる、1人で生活することがままならなかった方が1人でできることが増えるという、達成感の得られる場面に出会えた時、機能訓練指導員としての仕事の魅力を感じることができるでしょう。
機能訓練指導員はおすすめの職種!
機能訓練指導員は、有資格によっては給料も申し分なく、社会的ニーズも高いことから、かなりおすすめの職種であることが分かりました!その中でも、柔道整復師は働き方も多様で、自らの整骨院を開くという夢のあるようなことも考えることができます!メリットとしても、正社員以外にもパートでの働き方が存在し、多くのやりがいを得られることから、より社会的ニーズも高まってくるのではないでしょうか。
機能訓練指導員になるためには、上の7つの資格の内いずれかが必要になります。柔道整復師は初心者でも挑戦することができ、おすすめの資格ですので、ぜひ考えてみてください!