あん摩マッサージ指圧師からなれるケアマネージャーとは? 2017.12.20
国家資格であるあん摩マッサージ指圧師は、介護業界で機能訓練指導員として働くことができます。
そして、機能訓練指導員として5年の実務経験を積めばケアマネージャー資格を取得可能になります。
ケアマネージャーは介護職の中でも専門性が高く、介護職で働くのなら取っておきたい資格です。
今回は機能訓練指導員という仕事についてと、ケアマネージャーへのキャリアアップについて解説していきます。
あん摩マッサージ指圧師は介護業界でも働くことができる
あん摩マッサージ指圧師は、治療院やマッサージ店で働くだけでなく、介護施設で機能訓練指導員として働くことができます。
機能訓練指導員とは、その名の通り機能訓練をする仕事で、要介護の人が自分の力で生活できるように身体面のサポートを行う仕事です。
仕事内容的にはリハビリなどと近いですが、医師の診断などが必要なく、介護職員でもできるのが機能訓練です。
機能訓練指導員は介護施設に必ず1人はいなければならないことになっているので、とても需要のある仕事と言えます。
介護業界で働くあん摩マッサージ指圧師が増えてきた
最近は治療院の数が増加した関係で、介護業界に転職する人も以前より増えてきました。
介護業界は今後日本の高齢化でより一層必要になってくるので、機能訓練指導員として働くあん摩マッサージ指圧師も増加することが見込まれます。
特にあん摩マッサージ指圧師向けに求人を募集している介護施設は、デイサービスです。
デイサービスは他の介護施設と比べても要介護レベルが低い利用者の方が多いので、あん摩マッサージ指圧師など、介護に関する知識があまりなくても働くことができます。
介護職未経験から転職することも可能な求人も多数あるので、気になる人はチェックしてみるといいでしょう。
あん摩指圧師としてのスキル向上には繋がらない
あん摩マッサージ指圧師と機能訓練指導員は全く業務内容が異なります。
機能訓練指導員の経験を積んだからといってあん摩マッサージ指圧師としての技術を磨けるわけではありません。
たまに養成学校を卒業してすぐに機能訓練指導員になる人がいますが、機能訓練指導員として働いてから治療院に転職した場合はほとんど未経験と判断されてしまうので注意が必要です。
機能訓練指導員として働くとしても、まずは治療院などで経験を積んでから転職という形で働き始めたほうがいいでしょう。
もしくは、整骨院の中には訪問型の機能訓練サービスを展開しているところもあるので、そういったところで働けば両方の経験を積むことができます。
ケアマネージャーへのキャリアアップが可能
あん摩マッサージ指圧師は、介護施設にて5年実務を経験すると、ケアマネージャーの資格試験を受験することができます。
2018年からケアマネージャー試験を受ける条件が厳しくなりましたが、あん摩マッサージ指圧師など国家資格を持つ職種の人はこれまで通り試験を受けることができます。
ケアマネージャーは介護職の中でも特に専門性が高く、非常に地位の高い仕事ですので、非常にやりがいがあります。
ケアマネージャーの業務内容は?
正式名称を介護支援専門員と言い、要介護認定を受けた高齢者などに対して、ケアプランを作成することが主な業務内容です。
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一口にケアプランを作成すると言っても、医療、福祉、介護の知識をフルに使って、要介護者にマッチしたプランを作らなくてはなりません。
また、要介護者が住む市町村と連絡をし、要介護認定の申請代行や介護報酬の給付の管理も行います。
施設によっては現場仕事もしますが、基本的にはデスクワークなどを中心とした業務内容です。
体力的な負担は少なくなりますが、その分責任や
どんな人が向いているか
ケアマネージャーになるために、まず一番に求められているものはコミュニケーション能力です。
要介護者から始まり地域包括支援センターなど市町村の職員まで様々な人と関わる仲介役なので、相手の立場になって発言できたりすることが求められます。p>
またさまざまな情報を整理し、正確に対応できる処理能力が高い人である必要があります。
ケアプランの作成であったり、市町村に出す書類の作成であったり、同時に多くの仕事が求められますし、そういった忙しさに慣れた人のほうが向いています。
ただ、前提として介護についての専門知識、他の介護職についての理解など幅広い介護についての知識が必要不可欠です。
あん摩マッサージ指圧師からケアマネージャーにキャリアアップ
あん摩マッサージ指圧師は機能訓練指導員として介護施設で働くことができます。
そして、5年の実務経験を積めばケアマネージャーにキャリアアップすることも可能です。
ケアマネージャーは介護職の中でも特に介護の専門的な知識が必要で、専門性の高いやりがいのある仕事です。
将来的に整骨院を開業しようと考えている人も、将来的なことを考えてケアマネージャーの資格を取得してみてはいかがでしょうか。