整体師の資格って必要?どんな種類があるか解説! 2017.09.06
脱サラした人、高校卒業した人、定年で退職した人など整体師になろうという人にはさまざまな人がいます。
整体師という仕事は年齢や学年は全く問われません。
今回はそんな整体師になるためにはどうすればいいのか、特別な資格は必要なのかを解説していきます。
整体師になるには資格は必要ない
そもそも整体師という職業の定義はあいまいであり、資格も存在しません。
ではなにをもってそう呼ばれているのでしょうか。
整体師として働くには
実は整体師として働くにはなんの資格も必要がありません。極端に言ってしまえば、全くの未経験でも仕事をすることは可能です。
しかし人の身体に触れる仕事ですし、患者さんはそれぞれ悩みを抱えて通院してくださります。
学校に通うまでとは行かなくても、整体の方法や身体の構造に関する知識を身に着けておく必要があるでしょう。
方法は自主的に勉強したり、セミナーに参加したりといくらでもあるので勉強を続けることが大切です。
成功するために日々の勉強を忘れないようにしましょう。
取得するのは民間の資格
いわゆる整体師が取得する資格は民間のものを指しています。
それぞれ養成学校などが独自に運営しているものが多いので絶対の信頼が置けるわけではありません。
ただ、専門的なことを勉強した証になることは、働くうえでとても重要になってきます。
勉強の証として民間資格があるので、民間資格を取得することがステータスになります。
民間資格の種類
整体師という仕事をする人が取得する資格はいくつかあります。
資格は整体スクールや通信教育などを通じて取得することができます。
人間の関節や筋肉の動き、解剖生理学など身体に関わる幅広い知識を身につけつつ整体の手法を学んでいきます。
養成学校を無事卒業することができれば修了証をもらうことができ、これが証明となります。
整体スクールの具体的な内容は?
整体師の本業は患者さんの痛みを和らげることなので整体師になろうと思うならば専門的な知識やテクニックを学ぶ必要があります。
そこで整体スクールに通うのが一般的です。
授業は主にテキストや資料を使っての座学と実際に身体を使う実技とがあります。
学科では骨格や骨格筋の構造・機能、血液やリンパについての知識、整体・生理学・解剖学・病理学・栄養学などを学びます。とはいえ、民間なので、授業内容はコースや学校によって様々です。
そして、やはり、現場では患者さんそれぞれにあった治療が要求されるので、実技の授業が重視されているところが多いようです。
料金としては10~30万円が相場になっています。これは通学制の方の料金で通信制はもっと安く、10万円以下の所もあるようです。
しかし、実技の授業がないためあまりおすすめは出来ないです。
整体スクールは働いている社会人向けに土日集中コースを設けているところもあります。こういうのも利用してみてはいかがでしょうか。
以上が整体スクールの授業内容や料金になります。
整体師の資格にはどんなものがある?
整体師の資格として代表的なものは以下になります。
- 整体セラピスト(NPO法人日本セラピスト認定協会)
- スポーツ整体師(NPO法人日本セラピスト認定協会)
- 整体ボディケアセラピスト(JADP一般財団法人日本能力開発推進協会)
- 整体師リラクゼーションセラピスト(IHTA一般財団法人国際ホリスティックセラピー協会)
一般的に整体師と呼ばれる仕事をしている人が取得するのは上記のようなものが一般的です。
取得方法は認定団体によって異なるのでそれぞれ調べる必要があります。
なかには受験条件が特にいらないものもあります。
①整体セラピスト
整体セラピストとは身体の歪みや痛みを取り除き自律神経を整えることで、生来的な自然治癒力を高める施術方法です。
またこういった症状は精神的なストレス、身体の癖によるものが多いため、心身ともに治療を施していくというのが整体セラピストの特徴です。
整体セラピストになるには独学でも可能ですが、整体セラピスト協会が認定する学校で学ぶことがおすすめです。
②スポーツ整体師
スポーツ整体師とは激しい運動によって起こりうる怪我の予防をしたり、身体のコンディションを整えたりといったスポーツに関する整体の知識と技術をもった整体師のことです。
この業種もまた国家資格は必要ないため、スポーツに関する知識や整体に関する技術があれば誰でも名乗ることができます。
③整体ボディケアセラピスト
身体のゆがみを調整する整形学検査法、神経学検査法の習得を始め症状別の施術テクニックを備えている職業です。
④リラクゼーションセラピスト
リラクゼーションセラピストとは心と身体の両面から癒しを提供してくれるスペシャリストです。
アロマをつかったマッサージや、タイ古式マッサージ、ホットストーンマッサージもあります。もみほぐしの能力に長けています。
資格取得の際に気を付けること
整体スクールに通い、民間でも整体師の資格を取得できればお客様に安心感を与えることができます
資格が就職や転職の際も有利に働くでしょう。
ただ、気を付けるべきこともあります。
民間資格はあくまで整体スクールが付与しているだけで、整体業界や医療福祉業界全体で通用のする物ではありません。
取得するのに何10万もかかるとなったらそれに見合う対価はあるのか?ということを考えましょう。
どんな団体が管理しているのか
民間の場合、学校が独自で認定しているケースがほとんどです。場合によってはなんの信憑性のない団体が管理している可能性も考えられます。
取得を検討している場合は、その資格がどんな団体によって管理されたものなのかをきちんとチェックするようにしましょう。
費用がかかる取得には費用もかかります。
相場は100万円ほどですので、本当に必要かどうかよく検討する必要があります。
取得することによるメリットは非常はたくさんあります。
ただ、どんな団体が運営しているのか、そして取得するほどの力を持った資格なのかをしっかり考えてからでも遅くはありません。
大切なのは技術があるかどうか
覚えておいてほしいのは、必ずしも取得すれば安泰ということではないということです。
整体師として活躍する上で重要となるのはあくまで技術があるか無いかです。
学校を出たとしてもその後、現場でそれだけ経験を積んだかという点がポイントになります。
以上を踏まえて取得する前に1度しっかりと考えてから資格を取得したほうがいいでしょう。
迷っている場合には整体スクール主催の短期講習会がなども開かれているのでチェックしておくと良いですね。
大切なのはどんな整体師になりたいか
整体師には国家資格がありません。
つまり、社会的に求められるボーダーや施術内容というのは決められていません。
たとえば医師や歯医者にいけば受けることのできる治療のレベルはある程度決まっています。整体師にはこれがないのです。
しかし、裏返して言えば、各々が自由に施術内容を決めることもできるし、ボーダーも決めることができるということです。
もちろん患者さんが満足することのできる範囲であることが前提条件です。
そこで、整体という施術方法以外にアロマテラピーを加えたいのであればアロマセラピストの資格をとったり、鍼灸であれば鍼灸師になったりと、自分の色を出すことができるようになります。
「こうなりたいな」というビジョンを持っておくことで、お客様に人気の整体師になることができます。
整体師資格の種類はたくさんある!
整体師は想像以上に範囲の広い職業です。
資格にもいろんな種類があるにも関わらず、資格がなくても開業することができるのが柔道整復師など国家資格が必要な治療家との違いです。
しかし、整体師のもとには、それぞれ悩みを抱えた患者さんが来てくれます。
患者さんひとりひとりと向き合え寄り添い、身体のケアも心のケアもできるような、そしてともに悩みを解決できるようなステキな整体師さんになってくださいね!
関連する他の記事
今回はスポーツ整体とは…