整体院と整骨院の違いはどんなもの?どんな仕事をするの? 2017.12.07
整体院と整骨院は根本的にまったく異なります。
名前はとても似ていますが、行っていることも、なにもかも異なります。
今回は整体院と整骨院の違いと、整骨院で整体師は働くことができるのかを解説していきます。
整骨院と整体院、柔道整復師と整体師の違いってなんだろう
整骨院で働くのは柔道整復師です。
一方、整体院で働くのは整体師です。
整骨院と整体院の違いには、施設の違いがあるというよりも、二つの職業によって異なるところがあると言えます。
治療内容の違い
整体院で働く整体師は、整体治療を行います。
整体とは、体の中心にあり体の基礎となっている骨盤や背骨にアプローチをかけ、骨のずれを矯正することで筋肉のコリや疲労をほぐし、体のバランスを整えることを言います。
それに対し、整骨院の柔道整復師は整骨治療を行います。
整骨とは、打撲や捻挫、脱臼などを昔から伝わる専門の知識と手技をつかって治療することを言います。
整骨はほねつぎと呼ばれることもあります。
比較してみると、整体師は背骨や骨盤のバランスを整えることで全体の治癒を行っているようですが、柔道整復師は痛みの出ているところの根本を直接治療しようというものですね。
まったく違うアプローチということがわかります。
資格についての違い
整体院と整骨院の大きな違いは、資格によってやれることが異なることです。
整体師には特別な資格が必要なく、無資格でも働くことができます。しかし、なにも勉強しないで仕事をすることはできないので、整体の専門学校などを卒業し、整体セラピストやボディケアセラピストなどの資格を取得する人が多いです。
なお、治療に関しては民間療法であるため資格の有無は自由となっています。
一方で柔道整復師は、柔道整復師学科のある大学や専門学校を卒業した後、厚生労働省が指定する国家試験を合格しなければなりません。
つまり、柔道整復師は、国家資格が必要な仕事ということになります。
取得後は、病院や整骨院、接骨院、スポーツトレーナーといった仕事に就く方が多いです。治療費に違いがある
整体院と整骨院には治療費にも違いがあります。
整体院の治療は、代替医療にあたるため、患者さんが負担する治療費は保険適用になりません。
しかし、整骨院で働く柔道整復師は、法律で柔道整復業という医業類似行為を一部の外傷に対してのみ行ってもよいということになっています。
ただ、慢性の肩こりや軽い捻挫では保険は適用されません。
整体院と整骨院、整体師と柔道整復師に頼る疾患は共通するものが多く、世間では症状や費用から患者自身で判断しています。
国家資格や保健適用から、全体的に整骨院のほうがやれることは多いです。
ただ、整体院はリラクゼーションや健康対策に力を入れているようなところが多く、中には内臓疾患の改善や生理痛からくる腰痛などを治せる凄腕の整体師なんかもいます。
整体師は整骨院で働くことができる?
整体師と柔道整復師は資格の有無の点でも、やれることが大きくことなります。
基本的に柔道整復師のほうが、国家資格を持っているため、やれることが多いです。
整体師が柔道整復師の代わりに衣料類似行為は行なえませんが、柔道整復師が整体を行うことは可能です。
どちらの職業も働く環境はほとんど同じ
整体師も柔道整復師も整体院、整骨院で働くことができます。
しかし、整体師が整骨院で働いた場合は雑務やサポートしかやることができません。
また、柔道整復師が整体師として働いた場合は整骨院のように保険治療はできないので注意が必要です。
整体師の仕事内容とは
整体師の主な仕事は、整体を施術するだけではありません。
カルテの記入やカウンセリング、検査、アドバイスなど様々です。
整体の考え方では「骨盤や関節の歪みが不調となって現れている」という考えなのでそういったところを入念に検査することとなります。
そして、これからの施術方針を患者さんにわかりやすいように説明し、納得いただけたら施術の開始です。
整体施術は、基本的に東洋医学、中国生体の推拿を基礎としています。
体の歪みを整える矯正をしますが、それ以外にも症状に合わせて不調の現れている筋肉をほぐすこともします。
これらによって、人間が本来持つ自然治癒力を高め、改善へと導きます。
施術後は、日常生活での注意、自分で行うケアの方法などを患者さんに合わせてアドバイスしていきます。
整体師の給料ってどれくらい?
整体師の収入は個人差が大きいと言われています。
勤務先による差が大きいことが理由の一つとして挙げられます。
主な勤務先は、整体院ですが、他には、リラクゼーションサロンなどがあります。
首都圏の整体院勤務とリラクゼーションサロン勤務での給料を比較すると、整体院が年収200万~300万で、リラクゼーションサロンが年収300万~650万となっています。
リラクゼーションサロンに幅があるのは、固定給にプラスして歩合制を取り入れているためです。
お客さんから指名が入るほど収入はアップするようです。
整体院については、独立開業をすれば、年収1000万超えなどあるようですが、これは成功すればといった話なので、非常にハイリスクと言えます。
自分がやりたいことをもとにどちらかを選ぼう
整体院と整骨院、整体師と柔道整復師は似ているようでまったく異なります。
基本的に柔道整復師のほうが整体師よりもやれることが多く、活躍の幅も広いです。
ただ、学校で長い時間勉強をして資格を取得しないといけないのでなるのが少々面倒です。
整体師か柔道整復師かどちらか迷っているときは、自分がなにをやりたいのかを明確にして選びようにしましょう。
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