柔道整復師は開業すれば年収が上がる?独立するために必要なこととは? 2017.08.24
柔道整復師はほねつぎや接骨師と一般的に呼ばれています。
主に整骨院や接骨院で勤務しており、骨や関節などのケガに対して手術などをせずに人間が元々持っている治癒能力で自分で直します。
それでは柔道整復師の仕事を詳しくみていきましょう。
柔道整復師と整体師ってなにが違うの?
柔道整復師とは具体的にどのような仕事なのでしょうか。
よく柔道整復師と整体師を混同する人がいます。一体どのような点が異なるのでしょうか。
なるためには国家資格が必要
柔道整復師になるためには3年以上専門的な勉強をしてから国家試験を受ける必要があります。
勉強内容は衛生学など柔道整復師として働く上で必要不可欠なものばかりです。
柔道と名前についているので柔道ができなければならないと思うかもしれませんが、資格を取る際に柔道の経験は義務とされていません。しかし、養成学校ではカリキュラムに柔道を学ぶことが組み込まれています。
外傷の応急処置ができる
柔道整復師は打撲や捻挫といった外傷を自身で診断して治療することができます。
この治療は保険が適用されているため、患者からしても安く治療をしてもらえることになります。
治療によって患者の痛みを取り除く、和らげるのが柔道整復師の使命でもあります。
開業権がある
柔道整復師は自分で整骨院を開業する権利があります。
以前は整骨院や整形外科などで経験を積んでから独立開業するのが一般的なキャリアアップでしたが、整骨院の数が増大し、競争が激化しているので以前のように開業したら儲かるなんてことはなくなっています。
女性も多い
また、中には女性の柔道整復師も多くいます。なぜなら、結婚や子育てをしても続けやすい仕事だからです。
柔道整復師は医療関係者ですが、看護士や医師とは違って24時間勤務ではありません。勤務時間や休みの日がまとまっています。
また、子育てで数年間休職しても、情報や技術が一新されていて働くことが出来ないということもありません。
また、患者さんから男性よりも女性の先生の方が安心するという人も非常に多いです。そのため女性柔道整復師は近年非常に人気です。
スポーツや介護の現場でも活躍できる
柔道整復師という仕事は、年齢に関係なく仕事ができます。
近年は健康のためにスポーツする人が増えています。その際に怪我をしてしまうことも多いですよね。また、高齢化が進むため、身体に違和感を感じる高齢者が増えているのも現状です。
そのため、需要がますます高まっていきます。
柔道整復師の平均年収はどれくらい?開業するとどうなる?
柔道整復師の平均年収は300万円から700万円ほどだと言われています。年収500万円だとすると、22歳から65歳までの43年間で2億1500万円になるということです。
しかし開業をしないと年収があまり良くないのが現状です。
開業しない場合は月収20万円程度で、勤続年数による給料の伸びはあまり望めません。
指名をたくさん貰えるようなる、柔道整復師以外の資格を取得するなど業務に関してのスキルアップが認められた場合に能力給として手当が出る場合があります。
しかし先ほども述べたように、柔道整復師は自分で開業した方が収入が良いのは間違いありません。
年収1000万円も狙える
独立した人の中には年収1000万円稼いでいる人もいます。
もちろん誰しもが必ず儲かるという訳ではなく、1000万円も稼げるのはごく一部です。
成功する人は限られますし、その前に潰れてしまう所も少なくはありません。
開業に必要なことは?
まずやらなければならないのは資金を確保することです。
開業して3ヶ月から6ヶ月の分の資金をまず用意しなくてはなりません。
勝負は2年以内と言われているので、独立してからのスタートダッシュがとても重要になってきます。
開業にあたって一番最初にするべきことは、柔道整復師である同業者の先輩に話を聞くことです。
苦労したことや知識不足で困ったことがあった時は相談する人がいると心強いですよね。
次に集客を目的としてFacebookなどのSNSを使用することです。インターネットを利用して集客をしましょう。
インターネットでは接骨院の開業セミナーもあります。
それに参加することで同じ悩みを持つ仲間ができて人脈が広がります。
開業に必要な資金はどれくらい?
まずは物件を決める
一般的に接骨院は18坪必要と言われています。
そこで敷金や礼金、その他諸々込み入れると120万くらいです。
また内装ももちろん必要ですよね。空調や電気工事をするこ160万円ほどかかります。
また専門機材は低周波治療器などそおほか諸々込めると160万円ほどになります、
お店の規模やスタッフの人数にもよりますが月に160万円ほどかかると考えていいでしょう。
儲けを出そうとしたら売上を伸ばすか経費を削減するかしかありません。
広告にお金を出してサービス自体の質をあげる、リピーターを増やすということが重要になってきます。
開業するなら計画的に!
柔道整復師は開業することで年収を上げることができますが必ずしもうまくいくわけではありません。
顧客を獲得することができずに廃業してしまう可能性も出てきています。
きちんと計画性を持って準備をしましょう。