鍼灸師ってどんな仕事?資格を取得するための大学とは? 2017.09.13
鍼灸というのはあまり聞きなれない言葉ですが、通ったことのある人はその魅力をよく知ってますよね。
鍼灸師という職業に興味を持っている人もいるのではないのでしょうか。
鍼灸は4年生の大学で学ぶことができ、国家資格
鍼灸師ってどんな仕事?
鍼灸師と言ってもなかなかどんな仕事を行っているのかまでパッと想像できませんよね。
「背中に針をさす人」それとも「身体をマッサージしてくれる人」というような抽象的なイメージしかなかなか湧いてこないのではないでしょうか。
そこでどのような大学があるのかを知る前に、鍼灸師という職について知っていきましょう。
国家資格がなければなることができない
鍼灸師は国家資格を取得しなければなることができません。
国家資格としては「はり師」だけではなく「きゅう師」という両資格を取得する必要があります。
もちろん「はり師」と「きゅう師」というのはそれぞれ異なる資格であるのですが、鍼灸師を目指す多くの人が同時に両資格を受験する場合が多いです。
このように同時に両資格を受験する場合が多いのは、実際に働き始めてから両方の施術について求められることが多いからです。
はり師の仕事はどんなもの?
「はり師」としての特性と「きゅう師」としての特性を兼ね備えている鍼灸師ですが、はり師ときゅう師の間にはどのような違いがあるのでしょうか。
まずはり師について説明していきたいと思います。
はり師というのは身体に支障を抱える患者に対して名前からもわかるようにはりを用いて施術していきます。
それもどこでもいいからはりを乗せているわけではありません。
症状を癒すのに適切なツボをはりによって刺激することで、患者が抱える症状を緩和していきます。
はりと聞くと「痛いのでは」というイメージを持ってしまうと思います。
しかしながらはり治療で用いられるはりというのは非常に細いものであるため、痛みはほとんどないに等しいです。
はりというものによって得られる効果としては、血流のバランスを整えることです。
また場合によっては、はりに電流を流すことによって、より血流の循環を良くすることを促しています。
灸師の仕事はどんなもの?
次にきゅう師について説明していきます。きゅう師もはり師と同様にツボに刺激を与えることを行います。
ただはり師ときゅう師の違いというのはツボへの刺激の与え方です。
はり師ははりでツボに刺激を与えていましたが、きゅう師はもぐさの燃焼によってツボへ熱さという刺激を与えています。
鍼灸師の資格が取得できる大学
一般的に鍼灸師の資格が取得できる大学ははり師もしくはきゅう師の国家資格の合格というものを目指しています。
なので卒業時点で、はり師もしくはきゅう師の国家試験を受験する資格を得ることができるレベルまで知識を高めています。
また最終目標は国家資格を受験することではなく、国家資格に合格することです。
このことから、1年生から4年生までの在学期間を鍼灸師になるために必要となる基礎知識から専門知識までをしっかりと学び習得することが出来るカリキュラムを設けているところが多いです。
鍼灸師になると専門学校で学ぶイメージが強いですが、大学なら学生生活を楽しみながら4年間みっちり学ぶことができます。
講師には現場で活躍する鍼灸師もいる
大学では、教授だけではなく現場で活躍されている鍼灸師を授業に呼ぶこともあります。
教授も今現在活躍しており、経験豊富であるためより実践的な講義を受けられるのは間違いありません。
しかし現場で活躍しているプロが講義をすることで、実際に働く上で必要な知識を大学という中で幅広い視野で見ることができます
大学という中で鍼灸師として必要な知識を基礎から実践まで学べるのはいいですね。
鍼灸師の大学の費用はいくらくらい?
鍼灸師の大学の費用は専門学校と比べると在学期間が1年長いため、その分学費も高くなります。
専門学校がだいたい500万円ほどで抑えられるところ、600万円以上かかることを考えたほうがいいでしょう。
学校によって各種奨学支援金や手当のようなものがあるので、そういったものを利用すれば学費は抑えることができるでしょう。
なぜ大学を選ぶのかを考えよう
鍼灸師の大学の費用は専門学校に比べると非常に高いです。
しかし、その分学べることの質も高いですし、より深く鍼灸について学ぶことができると考えていいでしょう。
国家資格を取得するために大学に通うということはそれなりの理由を持つ必要があります。
時間とお金をかけて鍼灸について深い知識と技術を身につけたところで、鍼灸師として成功するとは限りません。
その後の就職、そして実際に働き始めてからどんなことをするのかが重要だったりします。
鍼灸師の資格は自分のニーズに合ったものを選択しよう
鍼灸師の資格を取得するためには専門学校と大学がありますが、それぞれ学ぶ内容やかかる費用が異なります。
自分のニーズに合った方法を選択することが重要です。
学校で勉強することも大切ですが、資格を取得した後にどんな仕事をするかが大切です。
将来的なキャリアプランなどを考えて自分の進路を考えていきましょう。