整体師ってどんな仕事?民間資格は取得するべき? 2017.09.14
整体師は、資格なしでも施術をすることができるとご存知でしたか?しかし、整体師は患者さんの身体に直接触れて施術を行う仕事なので、患者さんの健康を守る責任があります。患者さんの信頼を得るためにも資格取得は必要なのではないでしょうか。
整体師とは?
整体師と聞くと皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?
骨格を治したり矯正したりしてくれる人、筋肉をほぐしてくれる人、鍼灸院や接骨院で働いている人などが連想できると思います。
整体とは、心身ともにケアをすることです。良いケアを提供する人のことを整体師といいます。
民間団体である、学校や講座などで人体を健康にしてくれる勉強をして、その技術を提供してくれます。
整体師になる人に多い流れとしては、生体に関する専門学校に通ったり通信講座を受けたりして、基礎医学や整体学、実技を学ぶ必要があります。
これらの学習期間は1~2年あります。これを聞くと、最低でも1年学ばないといけない整体という施術を無資格でやっている人の施術はあまり受けたいと思えるものではないですよね。
民間資格を持っているだけで安全安心は多少保障されることになるのです。
これから資格取得を目指したい人は、民間資格だからこそ、今後、人体に影響を大きく及ぼす施術をするという軸と責任感をしっかりもって、学ぶ必要があります。
国家資格はなく民間資格のみ
なぜ国家資格と民間資格が分かれることになったのかを遡っていくと、戦前戦後の日本の法律改正が影響しています。
戦前は、国家資格がとても少なかったです。
明治44年、あん摩術営業取締規則、昭和21年、柔道整復師営業取締などがあったものの、整体師、あんまマッサージ師、鍼灸師、柔道整復師など、これら整体業は国家資格と民間資格の境界が存在してませんでした。
昭和22年、あん摩、鍼、灸、柔道整復師が営業法として法制化されました。
しかし、昭和45年、柔道整復師だけ分かれて単独柔道整復師法が制定されました。
そして、平成元年、ここに漏れてしまった施術を行っている人々が整体師と分類されるようになりました。
よって、整体師の国家資格はなくなり、民間資格のみとなりました。
整体に関することをちゃんと学んでいることを証明として患者さんにアピールできるのは資格のみとなります。
今や、専門学校や、通信講座などで資格の取得がしやすい環境なので、ぜひ活用しましょう。
民間資格を取得するために
整体師の民間資格を取得するための手段や方法はたくさんあります。ここでは、資格を取得するためのツールを紹介したいと思います。
整体専門学校
本気で整体師になりたいと考えている人やカイロプロクターになりたいという人に向いています。
通学期間は1~2年、学費は学校のカリキュラムにもよりますが、20万~25万円程度。
昼間部と夜間部の2部制になっている学校がほとんどで、学校によって扱っている専門性が違うので、授業内容や就学コースは様々あります。
主にカイロプラクティックをメインとしている学校は、西洋医学メインの基礎医学とカイロプラクティック理論や技術を学びます。
その他にも、ヨガやリフレクソロジー、ストレッチ、スポーツトレーナーなどは、学校によって異なるが、基礎医学とそれぞれの専門知識を学びます。
整体通信教育
整体師としての知識を学びたい人、数多くの技術セミナーに通っているが理論を学べていない人などに向いています。
講座期間は通信講座にもよるが1ヶ月~3年、費用は2万~140万円と振れ幅はかなり大きいです。
通信講座によって変わりますが、主に東洋医学メインの基礎医学のDVDを見ながら学ぶ映像学習が多いです。
通信講座によって、実技講座が開かれ、あるセクションごとにセミナーやスクーリングなどで講座が開かれます。
民間セミナー・講習会
既に整体を勉強している人や既に整体師として働いている人に向いています。
講習会が開かれる平均回数は1~7回で、1回の受講で終わるものから、数カ月に渡って数回の講座が設けられているものもあります。費用は3~30万円です。
以上、3つに分けて紹介しましたが、民間資格ということだけあって、学校や口座によって内容や金額、学習期間が全く違います。
期間が短いものや、費用が安く済むものでは、知識を得るだけだったら良いかもしれないが、しっかりと学びたい人にとっては物足りないかもしれません。
お金と時間が許されるのであれば、費用と学習期間は惜しまないことをおすすめします。
整体師として働くなら民間資格を取得しよう!
整体師になるだけであれば資格は所持する必要はありませんが、より質の高い施術を行うため、患者さんの信用を得るため、整体師レベルの証として民間資格を所得することをおすすめします。
資格を持っていることで、整体院に雇われやすくなったり、高く評価される場合があるのでとても便利です。
ぜひ資格を取得して、患者さんにも整体院にも信用される整体師を目指しましょう。
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