鍼灸師になるための養成学校の平均的な学費はいくら? 2017.09.14
就職や転職で鍼灸師になりたいけど、学費の目途が立たない…!という方いらっしゃいますよね。
学校に通うにはいくら?資格試験にはいくら?その他資格をとるとしたらいくらかかる?などなど。
そんな疑問を持つ方に向けておおよそのかかる費用をまとめていきます!
そもそも鍼灸師になるためには
一番最初に鍼灸師になるには何をしたらいいのでしょうか。
鍼灸師という名の資格は存在せず、はり師・きゅう師の両方の資格を持つ人のことを鍼灸師と言います。
そしてそれらの資格はいずれも国家資格でそれらにパスして初めて鍼灸師と名乗ることができます。しかし、この資格試験を受けるにも受験資格が必要です。
それは高校もしくは大学を卒業したあと3年以上の修行を積むこととなっています。
その修行とは学校に通って勉強もしなければなりません。
学費もですが期間も長く、タフな精神力と体力も必要だと言うことができるでしょう。
それでは実際にどのくらいの費用が必要なのか見ていきたいと思います。
養成学校の学費は?
まずは1番費用がかかるであろう養成学校の学費について。
この養成学校は上にも書いたように鍼灸師になるためには3年ないしは4年通わなければなりません。このように年数が違うのは養成学校といっても専門学校か大学という2つのルートがあるためです。
なので大学のほうが1年長いのでそれに応じて学費が高くなってしまうというのが一般的です。
大学と専門学校の比率としては80から90ある養成学校のうち圧倒的に専門学校の方が多いと言われています。
それでは、主題のその値段についてです。
専門学校の場合、卒業までに必要な費用は全部で400~500万円程度です。1年目は入学金などがあるので150~200万円程度はかかると思ったほうが良いでしょう。
一方大学の方は専門学校よりも1年長く通わなければならないので600万円は越えるでしょう。
こんなに高いの!?と思った方も多いかと思います。しかし、安心してください。
1部の生徒を対象に「入学金の減免」という制度を導入していたり、「奨学金制度」もあり、難なく鍼灸師を目指すことができるよう制度を整えているところが多いです。
これらの制度には早期出願など一定の条件を満たしている者に限られる可能性もあるのでチェックは必要です。
以上が養成学校にかかる費用になります。ではその他にはどんな費用がかかるのでしょうか。
その他の資格を取得する場合
ま考えられるケースとして、はり師・きゅう師以外の資格を取得するに当たってかかる学費です。
養成施設によりますが、治療家としての幅を広げるために同時に複数の国家資格を取得するためのプランが用意されているところがあります。
よく見かけるパターンは「鍼灸師」と「柔道整復師」の2つの国家資格を取得するパターンや、「あん摩マッサージ師」の資格を取るパターンが多いようです。
これらの場合、その他の養成課程を履修する費用の他に年間でおよそ100万円の学費がかかることが多いです。
しかしこの場合も「減免制度」を導入しているところがあり、別のタイミングでも安く学ぶことができるようです。
最近では鍼灸師の資格や技術だけでは就職先が限られているということもあって、複数の資格を身に着けようという方は多いようです。
また、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ師の3つの資格を取得すると三療師ともよばれ、業務範囲を広げ信頼も得ることができます。
もちろん、学費は高くなってしまいますが、就職先の広さと業務範囲の広さを考えればそこまで損ではないような気もします。
学費以外には何がかかる?
上で述べた学費とはあくまで学費です。つまり、教科書代や白衣、実習代などは含まれていません。
そのため、養成学校を卒業するまでにプラス10~30万円程度が必要になることが多いです。
学校によっては校友会等で数万円かかるところもあります。実際に鍼灸師になっていつ人脈が武器になるのかわからないので大切な投資とでも言えるでしょう。
国家試験の受験料からその後まで
鍼灸師になるためには養成学校にいっておしまいではありません。
国家試験を受けて合格しなければなりません。
その国家試験は受けるには受験手数料として11,600円必要となります。
そして、合格後にも登録等費用が必要となります。
新規登録申請をする場合は1免許につき手数料として5,200円、登録免許税が9,000円必要となります。
もちろん、複数の免許を取得すればそれだけ多く費用かかります。
国家試験を受けて資格を貰うだけでも地味にお金がかかることが分かります。
鍼灸師になるには最低でも500万円は必要!
鍼灸師になるまでの学費をまとめてきました。ざっと見積もっただけで最低でも500万円ほどがかかることが予想されます。
けっして安い額ではないはずです。一人前の鍼灸師として働くまでには莫大な学費がかかるのでその点も含め計画的に動く事が必要です。