柔道整復師の仕事ってなにをやっているの?年収や将来性も一緒に解説! 2017.07.11
よく脱サラして手に職のある仕事をしたいという人がいますが、そんな人に人気なのが柔道整復師です。
興味はあるけれど、具体的にどんな仕事をしているのかということまではわからない人が多いですよね。
今回は柔道整復師とはどんな仕事をしているおり、どうすればなれるのか、年収や将来性など幅広く解説していきます。
柔道整復師ってどんな仕事をしているの?
柔道整復師に興味はあるけれどどんな仕事をしていて整体師などとどのような違いがあるのかまでは分からないという人が多いですよね。
まずは柔整師とはどんな仕事をしておりどんな特徴があるのかと、どうすればなれるのかを解説していきます。
柔道整復師とは整骨院や接骨院で働いている人
柔道整復師とは町中にある整骨院や接骨院で働いている人のことです。
打撲や骨折、捻挫や脱臼などの応急処置を行う職業です。
骨折や脱臼の治療は医師の同意が必要になりますが、それ以外は柔整師が症状を診断して治療を行うことができます。
治療に際しては、自身の手とテーピング、湿布などを用いて人間本来の治癒能力を活かした治療を行います。
よく名前が似ている整体師と間違われますが、整体師がやっているのは整体院で、国家資格が必要ないといった制度的な違いがあります。
また整体師も同じような施術を行いますが、柔整師のほうが確かな知識と技術を持っていることのほうが圧倒的に多いです。
技術が求められる専門職
柔道整復師は患者の怪我や体の不調を適切に取り除くことが仕事です。
患者の怪我の状況をヒアリングや触診によって判断し、治療を行います。
柔整師は整形外科が使うようなレントゲンやMRIを使いません。
自分の手で触診をしてそこから患者の症状を診断し、施術を行います。
また、よく間違われますが整骨院では慢性的な症状、肩こりや腰痛は保険を使って治療をすることができないことになっています。
整骨院によっては何らかの症状であると診断をして施術を行いますが、それは不正ですので注意しましょう。
柔道整復師になるためには国家資格が必要
柔道整復師は国家資格が必要な専門職です。
なるためには文部科学省が認定した4年制の大学を卒業するか、厚生労働省が認定した専門学校に3年在籍する必要があります。
在籍中は柔道整復に関しての知識に加えて衛生学や運動学、リハビリテーション学など幅広い分野の勉強をします。
卒業後は国家試験を受ける必要があり、試験に合格すれば柔道整復師と名乗ることができます。
専門学校の学費はおよそ300万円から500万円ほどで、これに教科書代など諸経費がかかります。
柔道整復師の年収と将来性
実際に柔道整復師として働きたいと考えているとしたら年収はどれくらいなのか、将来性はどうなっているのかは気になることですよね。
平均年収と転職状況や今後の将来性について解説していきます。平均年収はどれくらい?
柔道整復師の平均年収はおよそ300万円から600万円程です。
まだ働き始めたばかりの新人でしたら基本給しか貰うことができないため比較的低く、だいたい初任給は20万円前後といったところです。
ただ、資格を取得したり経験を重ねたりしていけば能力給や指名を貰えれば歩合給を貰うことができるのでそのぶん収入も増えていきます。
柔道整復師の給料の伸び率はそこまで高くなく、技術を身につけ指名の貰える施術者にならなければ給料はなかなか上がることはないでしょう。
転職の幅は比較的広い
柔道整復師は国家資格を持っているため転職の際も資格を活かした転職が可能です。
整形外科やスポーツトレーナーとして働く人もおり、介護業界で機能訓練指導員として働く人も数多くいます。
また、柔道整復師には独立開業件があるので、自身で接骨院を開業することが可能です。
開業して成功すれば年収1000万を目指すことも可能ですが、現在は接骨院の数が飽和しているため競争が非常に激しいのが現状です。
せっかく独立開業したのに廃業してしまったなんてこともありえるので注意が必要です。
将来性はどんな感じ?
現在接骨院だけでなく柔道整復師の数も飽和状況になっている状況です。
決して柔道整復師として働いていれば安泰というわけではありません。
転職などで優位になるためにも自身の技術がより一層必要になってきています。
そのためにも柔整師の資格だけでなくあん摩マッサージ指圧師資格や、はり・きゅう資格などといった国家資格も取得しておいたほうがいいでしょう。
また、資格だけでなく経験も重要で、顧客を集めることができる施術者になることが必要になってきています。
柔道整復師の仕事は患者の痛みを取り除くこと
柔道整復師は国家資格を持ち、接骨院で怪我などに苦しんでいる人たちを救ってあげる仕事です。
柔整師として働くのは決して楽ではありませんが、非常にやりがいのある職業です。
国家資格を持っているため非常に幅広い分野で働くことができ、小さい子からお年寄りまでさまざまな人に必要とされている職業です。
自分の手で怪我に苦しんでいる人を救ってあげたいと考えている人に向いています。