柔道整復師の試験に合格するためのポイント 2017.09.21
柔道整復師を目指していて気になるのは国家試験の内容はどんなもので難易度はどれくらいなのか、勉強のコツなどでしょう。
今回は柔道整復師の国家試験についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
柔道整復師の試験の概要
柔道整復師になるためには、柔道整復師の国家試験に合格して、資格を得ることが必須です。
柔道整復師は、他人の身体に大きく影響を及ぼす仕事をする職業なので、しっかりと知識を身につけることが大事です。
さて、柔道整復師の国家試験の概要について紹介しましょう。
まず受験資格は「高校卒業している者で、柔道整復師の専門学校や養成施設で3年以上、柔道整復師としての知識や技術を習得している者」が条件です。
合格基準は必修問題で全30問中、80%以上の得点率(24点以上)を得ることで、なおかつ一般問題で全200問中60%以上の得点率(120点以上)を得ることが条件です。
この2つの条件を満たすことで、柔道整復師の国家試験に合格できます。
日程と試験会場は?
日程は毎年3月上旬頃で、願書の申込受付期間は1月上旬頃から中旬までの10日間ほどしかありません。
合格発表日は、受験して半月後の3月下旬頃には発表されます。
受験地は日本全国の主要都市です。
北海道、宮城、東京、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄で行われます。
受験料と合格率は?
受験料は16,500円です。
この試験は、公益財団法人 柔道整復研修試験財団が行っています。
平成28年に実施された試験の受験者数は7,122名、そのうち合格者は4,583名の64.3%でした。
昨年と比較して、受験者数は264名、合格者は80名の増加となりましたが、合格率は今までで過去最低であった去年を1.4%下回る結果となりました。
受験者数は増加傾向にありますが、合格率は低下気味であるようです。
柔道整復師の試験の内容
柔道整復師の国家試験の内容は、11個の学科があります。
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、リハビリ医学、整形外科学、柔道整復理論、関連法規の11科目です。
出題形式は、全230問の出題で四肢択の問題に対し、マークシート回答の形式です。
午前に、必修問題(全科目から計30問)、一般問題として、解剖学から衛生学・公衆衛生学までの科目から計90問の合計120問の出題があります。
午後は、一般問題として一般臨床学から関連法規までの科目から計110問の出題があります。
柔道整復師を目指す人が通う学校や養成施設では、これらの学科を中心に勉強しているので、学校の勉強をしっかりやっておくと内容は抑えられるでしょう。
柔道整復師の試験に合格するための勉強法
柔道整復師の国家試験の主題形式でもっとも落とせない問題が必修問題です。
この必修問題全30問のうち80%である24問以上正解しなければ、一般問題で満点を取れたとしても合格できません。
不合格になる人のほとんどはこの必修問題を落としていると言われています。
そこで、勉強をする際も、必修問題対策をしっかりとすることをおすすめします。
必修問題を落とさない勉強方法とは?
必修問題を落とさないようにするにはまず過去問は必ず解いてください。
当たり前ですが出題形式の変化がなければ、過去問と同じような出題形式で同じような問題が出されます。
過去問が公開されている以上利用するべきです。
過去問を解く際は正解するかも大事ですが、もっと大事であることは、問題で問われていることをしっかりと理解しているかということです。
すなわち同じような出題パターンの問題であればまた解くことができるかどうかです。
過去問と全く同じ問題は出るわけはないので、言葉の言い換えがされていたり、引掛け要素が入っていたりした問題であっても正解できるかどうかで、得点力の差が生じます。
同じような問題は必ず得点にしてやる!くらいの意識をもって過去問と向き合ってください。
4択問題の勉強は不安要素を取り除こう
4択問題はあやふやな記憶であったり、なんとなくで回答したりしても正解することはあります。
試験当日はそれで正解してラッキーとなりますが、勉強の際にそれで正解して満足しているようであれば、しっかりした得点力は身につきません。
過去問を解いてる際に、「この言葉の意味がよくわからないな」「この言葉聞いたことあるけど、どういう意味だっけ」「この出題だと分かるけど、違う面から問われたら分からなくなるかもな」といった不安要素があれば、必ず線を引くなどしてチェックしておきましょう。
そして、あとで解答解説を見たときにチェックしたところも確認して、確実に不安要素を無くすようにしましょう。
この勉強法をやることで、得点力が身につくはずです。
まずは教科書と過去問で勉強をしよう
勉強をする際に、参考書は必要だと思う方も多いかもしれません。
たしかに、参考書は教科書よりも分厚いものが多いので情報量はかなり多いし、問題のポイントも分かりやすいかもしれません。
しかし、試験は、参考書からではなく教科書から問題を出題しています。
なので、まずは徹底して教科書や過去問を利用して勉強してみましょう。
試験に合格するレベルの勉強であれば、教科書と過去問だけで十分な勉強ができるはずです。
以上のポイントを参考にして、柔道整復師の資格を取得できるように頑張ってください。
しっかり勉強すれば柔道整復師になれる!
柔道整復師の国家試験は勉強する範囲も広く、きちんと勉強しなければ合格することは難しいです。
しかし、しっかり勉強すれば決して不合格になるものではないのでしっかり勉強することが大切です。
今回紹介した勉強方法を参考にして柔道整復師の国家試験に合格しましょう!
関連する他の記事
今回は柔道整復師の転職事情とデ…