柔道整復師とは?どんな仕事をしてるの? 2017.09.22
柔道整復師って耳にしたことはありますか?
聞いたことはあっても、何をしている仕事なのか何となく分かるけど、詳しくは分からないという人が多いと思います。
今回は、柔道整復師はどんなことをしている仕事なのか。柔道整復師になるためにはどうすればいいのか。どれくらい稼げるのか。
について、まとめてみました。
ぜひご覧ください。
柔道整復師とは?
柔道整復師とは、柔道整復を業として行うことができる国家資格、またはその国家資格を持つ人のことを指します。
柔道整復は何だという方もいるかもしれません。
日本古来からある武術のひとつである「柔術」は、相手を殺傷する「殺法」と、傷ついた人を蘇生、治癒する「活法」に分かれます。
殺法と活法は、発展して、現在「殺法」の業は競技柔道に継承され、「活法」の業は負傷者に施す治療法のひとつとして伝承されています。
これが、柔道整復術と言われるものです。
柔道整復師の活躍する場はいろいろ
柔道整復師という仕事は、簡単に言うと、整骨院や接骨院の先生ということです。
他にも、スポーツトレーナーや機能訓練指導員、整形外科で勤めている人などもいます。
柔道整復師は、骨折、打撲、脱臼、捻挫、肉離れ、筋健などの治療ができ、それらを治すことに特化しているお仕事をしています。
ほぐしやマッサージなどのリラクゼーション目的の慰安行為と違って、国が認めている医療行為を行っております。
柔道整復師は国家資格であり、場合によっては健康保険を通しての治療ができます。
保険が適応するものは、急性の外傷で、骨折、打撲、捻挫、脱臼に該当するものです。
また、開業権もあるので、整骨院や接骨院を開院することが出来ます。
ちなみに、整骨院や接骨院の違いはありません。単純に名前が違うだけです。
柔道整復師の仕事内容とは?
仕事内容とは、骨、腱、関節、筋、人体などに急性の外力が加わって発症する骨折、打撲、捻挫、脱臼などの損傷に対して、非観血的療法によって、整復、物理療法、手技、固定などを行って、人間が本来持つ自然治癒力を最大限に発揮させる治療法をします。
しかし、出血しているものや手術レベルのもの、内科系、神経系、精神系が原因となるものは柔道整復師が手に負える範囲ではないので、その場合はドクターに任せます。
柔道整復師になるためには?
柔道整復師を目指すのなら、一般的には、まず3年間以上専門学校に通う必要があります。
現在は柔道整復師の需要も増えていて、それに伴って専門学校も増えており、全国に100近くの柔道整復師の学校があります。
学校の入学試験の難易度はそんなに高くなく、正直簡単です。
入学よりもむしろ入ってからが大変です。
専門学校では、骨と関節、筋肉などの人体の仕組み全般から、生理学や病理学、解剖学なども学びます。
専門学校の単位を取りきり、卒業試験に合格することができたらいよいよ国家試験を受けることができるようになります。
国家試験の教科数は11教科もあります。生理学、病理学概論、一般臨床医学、整形外科学、柔道整復理論、解剖学、運動学、衛生学、外科学概論、リハビリテーション学、関係法規の11教科です。
すべて暗記科目なので暗記がかなり大変です。
問題総数230問のマークシート式です。
柔道整復師はどれぐらい稼げるのか?
平均年収は、300万円から700万円未満と言われています。
初任給は18~24万円くらいで、昇給していくような人もいれば、そのままの人もいます。昇給と言っても、1年で1~2万円が多いようです。
ボーナスは、個人営業かどうかにもよりますが、極端に差があるようです。
店舗展開をしていて、法人化しているところは待遇が良いところも多いようです。
病院やデイサービスなどで勤めると、仕事面の環境が良いと言う声が多いです。
就業時間がちゃんと決まっており、ボーナスもあるし、有給もしっかり取れるところが多いみたいです。
自営のところであれば、ボーナスがなく、就業時間も早朝から始まるし、診療後も残業で勉強会や技術練習などをすることもあるようです。さらには、有給も社会保険もないことがあるので、就職前には事前にしっかりと調べておく必要がありそうです。
雇われ院長であれば、月給25万円~35万円で、それからの上乗せはノルマに対する成果による歩合が多いようです。
経営やマネジメントに関われれば、もっと貰えそうです。
柔道整復師は人から感謝されてやりがいのある仕事
いかがでしたでしょうか?
柔道整復師ってあまり聞き慣れないかもしれませんが、何となくどんな仕事をやっているのか分かっていただけたと思います。
手に職の仕事であるし、感謝されやすい仕事であるのでやりがいはとても感じられる仕事だと思います。
部活やスポーツを頑張っているスポーツ少年に対するドクターストップ合戦のシーンや、動くたびに節々が痛む高齢者の感謝の気持ちを述べてるシーンなど、想像するだけでほのぼのしちゃいますよね。
興味が出てきたらぜひもっと調べてみてください。
関連する他の記事
新卒で自分に…