柔道整復師の転職事情とやるべきこと【30代・40代・50代】 2017.11.10
柔道整復師はサラリーマンとは違って何歳まででも働くことができます。
あなたの家の近くにも、よぼよぼのお爺ちゃんが経営している整骨院が1つくらいはあるのではないでしょうか。
今回は30代・40代・50代別柔道整復師の転職事情や年収などを解説していきます。
30代の柔道整復師転職事情
30代といえば働き盛りで選択肢もまだまだたくさんあります。
引き続き雇われ柔道整復師として働くこともできますし、独立して開業することも可能です。
30代から柔道整復師になることは可能?
ただ、30代から資格を取得して柔道整復師に転職しようと考えている人は、あまり時間がないことを考えたほうが賢明です。
転職するならできるだけ研修制度が充実している整骨院などに選んでスキルを身につけることに専念したほうがいいでしょう。
卒業してすぐに整骨院を開業する人もいますが、その場合でも積極的にセミナーなどに参加してマーケティングについて学んだほうが将来的に役に立ちます。
柔道整復師が30代のうちにやっておくべきこと
柔道整復師として働く上で、30代のうちに経営学を学んでおいたほうがいいでしょう。
経営学は今後のキャリアプランでとても役に立ちますし、早めに勉強を始めておいたほうが後々苦労しなくて済みます。
柔道整復師としての技術はもちろんのこと、自分が経営者として働けるレベルまで経営についての知識を身につけておいたほうがいいでしょう。
開業に関してのセミナーや勉強会なども行われているので、参加してみるのもいいですね。
セミナーに参加しなくても、自分が働いている整骨院の院長などに相談してみたりするのでもいいでしょう。
30代柔道整復師の平均年収
柔道整復師の30代の平均年収はだいたい20万~30万です。
すでに開業して整骨院を運営している人と、整骨院で働いている人がいるため、収入はピンキリといった感じです。
一般的な30代の平均年収は30万円代であることと比べると、平均年収は低いことがわかります。
独立して整骨院を開業し成功した場合は平均と同じくらい、もしくはそれ以上を狙うこともできるでしょう。
40代の柔道整復師転職事情
40代ともなると、柔道整復師としてはそろそろ選択肢が限られてきます。
雇われ施術者として働くことは難しくなってくるでしょう。
管理柔道整復師として、人を管理する役割が増えてくるでしょう。
40代から柔道整復師になることは可能?
40代から柔道整復師を目指す人は比較的多く、専門学校でも40代の人はけっこういます。
40代で実務経験未経験の人を採用する整骨院はなかなかありませんので、専門学校を卒業したら開業する気持ちでいたほうがいいでしょう。
専門学校在籍中に経営学なども学んでおき、卒業後についてしっかり考えましょう。
ただ、柔道整復師の年収は他の職業と較べても低いので、転職をする場合は自分の経済状況などを考えて慎重にやりましょう。
柔道整復師が40代のうちにやっておくべきこと
柔道整復師として働く上で、40代のうちは30代に引き続き独立を見据えた行動をしたほうがいいでしょう。
雇われ柔道整復師として働くとしても、分院の院長など管理柔道整復師として働ける環境のほうがいいです。
40代ともなるともう選択肢をのんびり選んでいる余裕はないので、きちんと将来を見据えた計画を立てるようにしましょう。
独立をするのでしたら、開業の準備を。
独立しないのであれば機能訓練指導員として介護関係の仕事をするのもいいでしょう。
今後どうやって仕事をして、生活をしていくのかをきちんと考えなければなりません。
40代柔道整復師の平均年収
40代の柔道整復師となると、開業をしている人が多いので年収は整骨院の経営状況によります。
平均でいうとだいたい300万円~500万円ほどです。
成功すれば年収700万円ほどを狙うことも可能ですが、最近は整骨院が増加して競争率が上がっています。
なにかしらの強みがあり、マーケティング力がなければそこまでの成功は難しいでしょう。
もともと柔道整復師は稼ぐことに向いていない職業なので、収入の面が気になるのでしたら、介護職などで働いたほうがいいです。
50代の柔道整復師転職事情
50代にもなると、整骨院を経営している人がほとんどではないでしょうか。
マネジメント
50代から柔道整復師になることは可能?
柔道整復師に50代で転職する人も少ないですが確かにいます。
柔道整復師など治療家は定年関係なく働くことができるので「少しでも老後のために働いておきたい。」「手に職のある仕事をして一生暮らしたい」などの理由で養成学校に入学する人もいます。
ただ、実際のところ50代から柔道整復師になることはおすすめできません。
ただでさえ技術と体力が必要で、自分で経営をしなければ十分に稼ぐことができないリスクのある仕事を、50代からするのはデメリットのほうが大きいです。
専門学校に通うことで、費用もかかりますし、それなら資格取得にあまりお金のかからない介護職に転職したほうが確実でしょう。
本当に柔道整復師になって、人の痛みを取り除きたいと考えているのでしたら別ですが、そうでなければ1度転職を踏みとどまりましょう。
柔道整復師が50代のうちにやっておくべきこと
50代までくると、もう経営者としていかに稼ぐことができるのか、人を活用することができるのかをきちんと考えたほうがいいでしょう。
体力が続くまで柔道整復師として、人の痛みを取り除く仕事をしたいということでしたら、1人で整骨院を切り盛りしてもいいでしょう。
しかし、ある程度の収入を貰って、落ち着いた老後を過ごしたいのでしたら人を雇い、必要であれば分院展開をするなどの経営を安定させるための行動を起こす必要があります。
50代柔道整復師の平均年収
柔道整復師の50代の平均年収は、基本的には経営している整骨院によります。
平均年収は300万円~500万円と変わることはないでしょう。
ただ、30代、40代よりも経営スキルは上がっているはずなので、30代、40代よりも収入は上がっているでしょう。
年齢に合ったキャリアプランを立てよう
柔道整復師として年齢を重ねていけば、自然と独立開業という道に辿りつく人が多いでしょう。
最近は介護職への転職者も増えてきましたが、柔道整復師は開業してなんぼというのは未だに根強く残っています。
そういう意味でも、柔道整復師として働くのでしたら、現在の年齢と将来を見据えた行動を起こす必要があるでしょう。