整体師って食えないの?働く場合の3つの苦労とは 2017.12.12
整体師の仕事は、身体の不調を訴える患者さんに施術を施して、治療してあげるという仕事です。
患者との距離が非常に近いため、仕事のやりがいをとても感じることができる一方で、苦労も人一倍かかる仕事です。
ここでは、そんな整体師の苦労や現状について紹介していきます。
整体師の苦労は主に3つ
整体師の苦労は、さまざまあると言われますが、ここでは主な3つの苦労を紹介します。
肉体的疲労
1つ目の苦労は肉体的疲労です。
整体は力をこめながら、自分の体を使って1日に何人もの患者を治療していくため、体力を消耗してしまいます。
施術の内容によってはとても力を有する必要があることもあるので、それが続くととても厳しいです。
そして仕事中は時々、座る時間もありますが、基本的に立ちっぱなしのため、なおさら体力を消耗します。
そのため、1日の仕事が終わるととても疲れてしまいます。
クレームを受ける
2つ目の苦労は、クレームを受けることです。
整体師の仕事はクレームが多いです。
そのパターンをいくつか紹介します。
施術後に痛みが出た
1つ目は、施術後の翌日に患者から痛みがでたとクレームを受けることです。
翌日であれば、痛みの原因が施術にある可能性があるので、しっかりと耳を傾けて対応する必要があります。
しかし、中には施術してから数日後に痛みが出たとクレームを受ける場合があります。
これに関しては、施術とは直接的に関係ない可能性が高いので、患者に説明をして納得させる必要があります。
セクハラだと訴えられる
2つ目は、患者がセクハラ行為として訴えてくるクレームです。
このクレームはとくに、男性整体師の方に多いものです。
そのため、男性整体師が女性患者を施術するときには、こういったクレームを避けるために、事前に女性患者に、どの部位をどのように施術するかという、施術内容を説明して、了承をしてもらわなければなりません。
このように、整体はクレームと隣り合わせの仕事です。
ストレスがたまる
3つ目はストレスがたまることです。
これらのように、整体の仕事は、肉体労働かつ、接客業であります。
日々、新しい患者と接することで精神的にも疲労がたまってしまう人が多くいます。
仕事中は1人での作業が多いため、休憩にいける時間も少なく、それゆえ気持ちも休まりにくい環境です。
ストレスが原因で、患者は自律神経の不調や肩こりを治療しに整体院に訪れているのに、施術を施す当の本人がストレスで疲れていたら、患者からの信頼性にもかけてしまいます。
このようなことから、整体師の仕事は苦労が多いと言われます。
これから整体師は食えない?
ここ最近、整体師は食えないと言われてきています。
その理由の1つに整体師の数の増加があります。
この急増の背景には、整体ビジネスという新たな流行があります。
整体ビジネスとは、整体の専門学校や整体技術セミナー、整体師や柔整師を狙う治療家コンサルタントなどのことを指します。
これらが事業を維持して儲けを出すには、整体師とそれを目指す必要で、それらが多ければ多いほど、整体ビジネスは儲かります。
そこで、どの整体専門学校やセミナーでも整体の仕事の魅力を発信して、その規模を増やしていきます。
そして結果的に、整体師を志す人が急増して、その人数もそれに伴い増加しました。
このような現状から、今現在、整体師は飽和状態に近いので、なかなか生計を立てるのがむずかしくなってきています。
職場環境も厳しくなっている
また職場環境も厳しいのが現実です。
整体院やリラクゼーション施設では、その給料のほとんどが能力給や歩合給であるところもあります。
能力給とは、スキルや経験によって追加で給料手当が出されることです。
歩合給とは、患者から直接指名されるごとにプラスで給料に上乗せされる給与形態です。
患者からの指名された際のインセンティブは1人あたりにつき約2000円ほどといわれています。
たくさんの患者さんが来店するような整体院なら、インセンティブも多く貰え給料が安定しますが、そうでない場合の方が多いです。
チェーン展開している整体院が増加中
そういった中で最近では、チェーン展開するような大規模な整体院が増加してきています。
ある程度経営規模が大きければ、比較的給与も安定しているので安定した生活を送ることができます。
ただ、個人経営の整体院は多く、顧客の確保ができない店舗はたくさんあるので、整体師になったからといって食っていけるとは限りません。
きちんと儲かっている整体院に転職をし、自信もスキルアップをして市場価値のある人間を目指すことが重要です。
整体師には苦労がたくさんある
整体師の苦労や現状について紹介しました。
これらからわかるように、現在の整体師という職業は、肉体的、精神的な両面からのハードワークを求められ、給料も安定せず、食えないというの現状です。
これから整体師を目指す人は、今回紹介したような苦労を乗り越える覚悟をきちんと持つ必要があります。
また、今整体師をやっていて行き詰まりを感じている方は、このような現状を考え、職場環境を変えてみるといいでしょう。
最近では治療家に特化した転職サイトが普及してきているので、整体師の転職が以前よりも簡単で、身近な時代になっています。
自分に合った職場で働くことは整体師として成功するために、とても大切なことですよ。